ルーン文字の意味解説「ウィルド」

ルーン ルーンの意味解説

こんにちは!横浜のルーン占い師、八重森るなです。

 

週一回、エルダーフサルク(一番古い古代ゲルマンのアルファベットである)ルーン文字の意味を解説しています。

 

私の独断と偏見も混じってしまっているので、純粋な意味が知りたい方は教科書になる本をお読みになることをオススメします。(でも、それほど外れたことは言わない…つもり)

 

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ルーン文字「ウィルド」の意味

 

ルーン

 

読み方…ウィルド、ブランクルーン

対応文字…(無し)

意味…運命

 

北欧神話における「ウィルド」

 

北欧神話って、信仰の対象になる神様ってたくさんいるんですけれども、その中でも一番偉いのはオーディンです。

でも、オーディンにもどうにもならないことって、結構たくさんあります。

 

知識は知恵の巨人ミーミルに片目を差し出して手に入れたものですし、ルーンの知恵は自分に自分を捧げてなんとか手に入れたものです。

オーディンが主神だと言っても、頑張らないと手に入らないものはたくさんあります。

 

それどころか、オーディンでもどうにもならないもの、というのがあります。

それを司るのは、ノルン(複数形だと「ノルニル」)という種族の3人姉妹の女神達。

この女神達があまりにも強力で、有名であることから、ノルンというとこの3人を表すことが多いです。

 

長女はウルド。過去を司ります。

次女はベルザンディ。現在を司ります。

三女はスクルド。未来を司ります。

この3人は、「運命」を司ると言われています。

 

(漫画で言うと、「ああっ女神様っ」がこの3神をモチーフにしていますね)

 

ラグナロクと「運命」

 

ノルン達はオーディンに「世界の終わり」について話をします。

この世界は永遠ではなく、やがて全てが潰えてしまうということを。

それが、神々と巨人による最終戦争「ラグナロク」です。

けっして不死でもなく、全てを自分の思い通りにできるわけでもない北欧神話の神々は、その巨大な力を対する巨大な力である巨人と戦わせて、地上ほぼ全ての者が死にいたるところまで行き詰めてしまうんです。

 

どうにもならないもの。

ウィルドはそういうものを表しています。

 

現代人とウィルド

 

手を尽くして、何かをしようとしたけれども、どうにもならないものってありますよね。

人間の手でねじ伏せるにはあまりにも巨大で、もしくは手が届かなくて、どうにもならないこと…私達はそれを「運命」と呼んだりすることがありますよね。

 

変えられないこともまた、神の意志。

 

ただ、ラグナロクには救いが残されています。

「マン」の時にお話ししましたが、人間が男女一対と、ほんのわずかな数の神が生き残っていたんです。

 

 

変えがたい運命にも、抜け穴は用意されているものでしょうか…?

 

自分の中で解釈の幅を広げる

 

以上のようなことから、ご自身の中で「なにがウィルドに当たるだろう?」ということを考えて、変えがたいものについて考えてみてください。

悪いことばかりではありません。「それは絶対に良いよ」という時にもウィルドは出てきます。

運命の女神様達がどう話しかけてくれているかは、それまでの占いの内容にもよります。

 

ここでお話ししたことが全てではありません。

 

占いには不正解はあるけど、正解はないと言われています。

 

全く関連のないことを結果として提示するのは「不正解」ですが、今お話ししたようなことから連想をしてあなたの解釈を作り上げてください。

 

正位置と逆位置

 

正位置と逆位置は、採用する人と採用しない人がいると思います。

私は、正位置に関しては上記のような解釈から連想の幅を作っていくやり方で読んでいます。

逆位置は、正位置の意味が「機能不全を起こしている(そのルーンが意味することが、なんか不具合があってうまく働いていない)」と捉えます。

 

正位置の意味例一覧

運命、必然、変えがたいもの、(前後のルーンの内容を)強調する、まっさらなところから始める

 

逆位置の意味例一覧

逆位置はありません。

 

 

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