ルーン文字の意味解説「イス」

ルーン ルーンの意味解説

こんにちは!横浜・白楽のルーン占い師、八重森るなです。

週一回、エルダーフサルク(一番古い古代ゲルマンのアルファベットである)ルーン文字の意味を解説しています。

私の独断と偏見も混じってしまっているので、純粋な意味が知りたい方は教科書になる本をお読みになることをオススメします。(でも、それほど外れたことは言わない…つもり)

 



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ルーン文字「イス」の意味

 

ルーン

 

読み方…イス

対応文字…I

意味…氷

 

古代北欧におけるイス

 

北欧神話は、当然北欧で生まれた神話ですので、北の寒い地方のお話です。

 

 

スカンジナビア半島とその周りのあたりが、ルーンの故郷あたりです。

ノルウェー、スウェーデン、デンマーク、そしてアイスランド。

 

この辺だから、神話の初めもいかにもこの辺な感じなんですね。

そもそも最初に、ギンヌンガガプという地面の裂け目を境にムスペルヘイムという炎の国と、ニヴルヘイムという氷の国があったんです。

炎の国の熱気と氷の国の寒気がギンヌンガガプでぶつかり、霜が出来て、それが最初の巨人ユミルを生じさせます。

 

私の中でこのイメージって、アイスランドの火山のイメージなんですよね。

アイスランドに古代ゲルマン人達が入って行ったのは神話ができた後なのですけれども。

 

最近(2021年3月19日。本当についこの間です)、800年ぶりに噴火したんですってね。

 

 

凍てついた土地での火と氷は、原始の世界を想像したくなるほど鮮烈な風景だったことでしょう。

人間ではどうにもならない大地の動き。

もちろん、アイスランドだけではなくて、スカンジナビア半島やヨーロッパ大陸の北の方でも、とても厳しい冬がやってきます。

見る景色が全て雪と氷に閉ざされている、なんていうこともあるでしょう。

そもそもの北欧の原風景がイスなのかもしれませんね。

 

イスとice、そして氷

 

イスという言葉も、英語のice(アイス、氷)と同じ語源です。

一本の棒で示されているこのイスの氷は、氷柱のイメージ。

 

氷柱は凍ったままだと全く動きません。凍りついて動けないとか、そんな感覚です。

 

子供の頃「凍り鬼」っていう鬼ごっこをやりませんでしたか?

鬼にタッチされると鬼が交代になるんですが、タッチされる前に「氷!」とか「カチーン!」とかと宣言すると、動けなくなる代わりに鬼にタッチされても鬼にならずに済むんですよね。

鬼じゃない人にタッチしてもらわないと「氷」状態が解けないんです。

 

凍ってしまった北欧の冬は、身動きが取れない極寒。

もしも不用意に夜なんかに外に出てしまったら、ヘタをすると凍ったまま死んでしまうかもしれない。

 

でも、春が来たら?

軒先の氷柱を想像してみてください。だんだんとけて、氷が水になって流れ出します。

そうなるともう、氷柱は「身動き取れないもの」ではなくて、そろそろ動き出すものになっていきますよね。

その段階では「イス」ではなくなっていきます。

 

冬の閉塞感ってこんな感じ

 

古代北欧では、冬至にユールというお祭りをやりました。

これがキリスト教と結びつくとクリスマスになるのですが(今でも現地ではクリスマスのことをユールといいます)、キリスト教以前から行われていて、食べ物をオーディンに捧げたりしていたようです。

ユールのお食事は死者の霊や悪霊なども食べにくるとされていて、年明けの6日まではテーブルに並べないと縁起が悪いんだとか。日本でいうお盆みたいな感じですね。

 

冬が死と結びつくのは、冬になると食べ物が不足して本当に死が近くなるからです。

太陽の力が不足するこの時期、太陽に復活の祈りを捧げる意味合いもあったとか。

 

この閉塞感…

凍てつく外には出られない、家の中にいたとしても食べ物が尽きるかもしれない。体が弱っている者から順番に、春を迎える前に命尽きていく。

 

やがてくる春を待って、じっと耐える冬です。

イスってそんなイメージがあります。

 

自分の中で解釈の幅を広げる

 

以上のようなことから、ご自身の中で「なにがイスに当たるだろう?」ということを考えて、凍りついた何かについて考えてみてください。

 

古代北欧では当たり前の、しかしとても厳しい氷の季節。

それを示す文字が出てきたら、何を思いますか?

動けない閉塞感、雪解けを待つ感じ、実際に寒かったり冷えていたりするかもしれませんね。さて…。

 

ここでお話ししたことが全てではありません。

占いには不正解はあるけど、正解はないと言われています。

全く関連のないことを結果として提示するのは「不正解」ですが、今お話ししたようなことから連想をしてあなたの解釈を作り上げてください。

 

正位置と逆位置

 

正位置と逆位置は、採用する人と採用しない人がいると思います。

 

私は、正位置に関しては上記のような解釈から連想の幅を作っていくやり方で読んでいます。

逆位置は、正位置の意味が「機能不全を起こしている(そのルーンが意味することが、なんか不具合があってうまく働いていない)」と捉えます。

 

正位置の意味例一覧

氷、冷たさ、冷静、停止、停滞、動きのない静けさ、雪解けを待つ

 

逆位置の意味例一覧

逆位置はありません。

 

 

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