こんにちは!横浜のルーン占い師、八重森るなです。
週一回、アングロサクソン・ルーン文字の意味を解説しています。
ゲルマン人が使っていた「エルダーフサルク」(最初の24文字+1空白)に足された文字に関する解説です。
私の独断と偏見も混じってしまっているので、純粋な意味が知りたい方は教科書になる本をお読みになることをオススメします。(でも、それほど外れたことは言わない…つもり)
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ルーン文字「アッシュ」の意味
書き方…AESC
読み方…アッシュ
対応文字…ae
意味…トネリコの木
「アッシュ」と「アンスール」
「アッシュ」は、エルダーフサルクの「アンスール」と同じ形です。
実は、アングロサクソンルーンの時代には、アンスールは以下の字形に変わっています。
斜め線が上に跳ね上がってるんですね。
こちらが、アングロサクソンルーンの「アンスール」になります。
「アッシュ」周辺のお話
ブリテン島には、とにかく木がたくさんあります。
そこで暮らしていたケルトの人達は、木を神聖視して「誰もが一本の樹木を抱いて生まれてくる」とした振興を行なっていたようです。
誕生石ならぬ「誕生樹」があるんですね。それで人生を占ったりもしたようです。
…というお話は、「オーク」の時にも書きました。
さて、アッシュは日本語で言うなら「トネリコ」。
セイヨウトネリコの木はほぼヨーロッパ全域で生息しているモクセイ科の植物で、樹形が特徴的です。
こんな感じに、ドーム状になるんだそうです。
多分、この形から、人々は世界の成り立ちを想像したのでしょう。
一番有名なセイヨウトネリコは、「ユグドラシル」でしょうね。
世界樹、というやつです。北欧神話の中に出てきます。
世界は1本のトネリコでできていて、そこのなかに「アスガルズ」「ヨトゥンヘイム」などの9つの世界があるんです。
このユグドラシルの木の枝に9日間逆さ吊りになって、ルーン文字について啓示を受けたのが、神々の中の頂点に存在するオーディンです。
ルーン詩「オーク」
アングロサクソンルーンの古代の文献はとても少なく、中でも有用なのが「アングロサクソン・ルーン詩」です。
一つの文字に一つの詩をつけて語るもので、アッシュに関してはこんな詩がついています。
トネリコは極めて背が高く、人類に貴重で、その幹で強固である。それは大地をしっかりと掴む、多くの者達がそれを攻撃しようとも。
「人類に貴重」と書かれているだけに、その木は人々の信仰を集めたことでしょう。
信仰の中心だった神オーディンは、頭が良く、世界中のすべてのことを知っていないと気が済まない性質でした。
「アッシュ」には、そのオーディンのイメージがどうやら乗っているようです。
この、オーディンの神性…そこから、この文字には「直感/インスピレーション」という意味があったと思われます。
現代人とアッシュ
直感力っていうのは、多分、人間が原始の状態であったときには、とても重要だったのだと思います。
いつどこから肉食獣に襲われるかわからない。そのとき、ピンとくるということが、自分の身を守ったことでしょう。
しかし、現代においては、なかなか使う機会がない「直感」。
頭で考え、頭で行動する。そんなことが奨励されていて、神通力のような科学で証明されないことは馬鹿馬鹿しいもの、ないものだと思われがちです。
本当にそうでしょうか?
私たちには、多分、いや絶対、科学で証明されていない脳の使い方が隠されているのだと思います。それが、この「インスピレーション」なのでしょう。
自分の中で解釈の幅を広げる
以上のようなことから、ご自身の中で「なにがアッシュに当たるだろう?」ということを考えて、科学だけでは抗えない何かの能力について考えてみてください。
ここでお話ししたことが全てではありません。
占いには不正解はあるけど、正解はないと言われています。
全く関連のないことを結果として提示するのは「不正解」ですが、今お話ししたようなことから連想をしてあなたの解釈を作り上げてください。
正位置と逆位置
正位置と逆位置は、採用する人と採用しない人がいると思います。
私は、正位置に関しては上記のような解釈から連想の幅を作っていくやり方で読んでいます。
逆位置は、正位置の意味が「機能不全を起こしている(そのルーンが意味することが、なんか不具合があってうまく働いていない)」と捉えます。
正位置の意味例一覧
直感、インスピレーション、芸術的才能、考えすぎないでできる
逆位置の意味例一覧
間違った直感に翻弄される、考え足らず、間違っている
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