ルーン文字の意味解説「ダエグ」

ルーン ルーンの意味解説

こんにちは!横浜のルーン占い師、八重森るなです。

週一回、エルダーフサルク(一番古い古代ゲルマンのアルファベットである)ルーン文字の意味を解説しています。

私の独断と偏見も混じってしまっているので、純粋な意味が知りたい方は教科書になる本をお読みになることをオススメします。(でも、それほど外れたことは言わない…つもり)

 

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ルーン文字「ダエグ」の意味

 

ルーン

 

読み方…ダエグ

対応文字…D

意味…1日

 

北欧神話における「ダエグ」

 

太陽の運行を司る関係の話といえば、ソールという女の子がいます。

 

お父さんはムンディルファリ。

人間なんだけど、この人に生まれた双子の子供がめっちゃめちゃ可愛かったんだそうです。

あんまり可愛いので、ムンディルファリは双子の女の子に「ソール(太陽)」男の子に「マーニ(月)」と名付けたんですね。

 

それを見て「なんて不遜な」って怒ったのが神様達。

「ほざくなムンディルファリ、人の子の分際で」(元ネタは古いんで知らなくてもいいです…)と言ったかどうかはともかく、怒ったあまりにムンディルファリから双子を取り上げてしまうんです。

そして、双子は各々、ついた名前の天体を毎日運行させる役目につかされてしまうのです。天体を乗せた馬車の御者になるんですね。しかも、後ろからは化け物狼が追いかけてきます。食べられないように、ものすごいスピードで走らせる必要があったのです。

 

まあ、北欧神話の神々のことですから、ぶっちゃけ美しい姉弟が欲しかっただけなのではないかと勝手に推測しますが(^^;;人の世界から神の世界に移った二人は神と呼ばれるようになります。

ソールは、最終戦争ラグナロクの時に狼に食べられてしまいます。

でも、その直前に産み落とした娘が、以後の太陽の運行を支えることになったのだ、というお話です…壮絶。

 

人間と「日々運行するもの」

 

太陽は、放っておいても東からのぼり、また西に沈みます。

ソールが頑張ってくれているからなのかもしれませんが、私たちは毎日日が登ってくることを知っています。お天気の悪い日は太陽そのものを見ることはできませんが、厚い雲の上には青空が広がり、太陽が輝っています。

 

その安心感たるや。

毎日同じように動いて、同じように信頼できるもの。

それが「ダエグ」です。

日々慎ましくでも暮らせて、屋根のあるおうちに帰り、お腹を減らせて倒れることもない。

そのありがたさは、大陸であちこちの民族が戦争をし、明日同じ場所でみんな生きているかなんて分からない北欧の人達にとってとても大切なことだったのだと思います。

 

文字が成立した頃よりもずっと後になりますが、古代ゲルマン人達は東方の騎馬民族からの脅威を受けます。

紀元4〜6世紀のことだそうですが、ドナウ川とか黒海のあたりに住んでいた東のゲルマン人達が「フン族」に追いやられはじめます(人口が増えたとか他の理由もあったらしいのですが)。

その後もフン族はどんどんと西に軍を進め、それに従ってゲルマン人達はどんどんとヨーロッパの中央部に移動してきた…という事柄です。

西にはローマ帝国があります。よそものが入ってくるわけですから時には戦状態になったこともあったでしょうし、ゲルマン人達の気持ちは安定したものではなかったはずです。

 

だからこそ「毎日同じ」のダエグはありがたいんです。

「新しい1日が始まるぞ」という、晴れやかな明るい兆しを感じるのもダエグです。

 

現代人とダエグ

 

私達は時にルーティンを「いつもと同じ、だるいもの」としてつまらなく思うこともあります。

でも、ダエグがでた時は、そのルーティンを大事にするといいよ、という時です。

何事もないということは、安全で安心なことです。

 

「便りがないのが良い便り」なんて言葉もありますよね。

遠く離れた家族や友人は、特に変化や事件がなければ連絡が疎遠になることもあります。

でもそれって良いことだよね?というのが、この言葉です。

 

事件がないのは、安全で、安心で、平和なこと。

今日1日が昨日と同じように過ぎていき、明日も同じような日が予想される。

それは、明るい兆しの中にある「毎日の夜明け」の繰り返しなんです。

夜明けは、新しい1日を生きるチャンス。

ダエグって、そんな文字です。

 

自分の中で解釈の幅を広げる

 

以上のようなことから、ご自身の中で「なにがダエグに当たるだろう?」ということを考えて、日々穏やかに繰り返しているものについて考えてみてください。

ここでお話ししたことが全てではありません。

占いには不正解はあるけど、正解はないと言われています。

全く関連のないことを結果として提示するのは「不正解」ですが、今お話ししたようなことから連想をしてあなたの解釈を作り上げてください。

 

正位置と逆位置

 

正位置と逆位置は、採用する人と採用しない人がいると思います。

私は、正位置に関しては上記のような解釈から連想の幅を作っていくやり方で読んでいます。

逆位置は、正位置の意味が「機能不全を起こしている(そのルーンが意味することが、なんか不具合があってうまく働いていない)」と捉えます。

 

正位置の意味例一覧

 

一日、日常、同じサイクル、平穏、ルーティン、日々の満足、希望

 

逆位置の意味例一覧

 

逆位置はありません。

 

 

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