あろはー、横浜・白楽の占い師、八重森るなです。
今日は「できない」を克服した、うちの母の話をします。
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母は、71歳。夫(私の父)を亡くして4年半くらいになります。
機械いじりが何より苦手で、全部父にやってもらっていました。
自分が見たいテレビと父が見たいものが重なると、父が遠慮してビデオを撮ったり、別の部屋にある小さなテレビで見たりしていました。
父がいなくなってから、それなりに色々と不自由はあると思うのですが、そういうものに触らずに生きてきています。
スイッチを入れると動くものだけは使えましたが、妹のお下がりでもらったPCが埃をかぶっています。
そうは言っても、そろそろiモードも終わってしまうことですし、使っていたガラケーも10年以上経過しているすごい年代物(ガラケーはもつんですよね…)。
常に連絡は電話…たとえ電車に乗っているところでも、カフェでお仕事している時でも、電話が鳴るのには閉口していました。
現在同居している妹も「LINE使って欲しい…」と言っていました。
なので、この度、我が家で不要になったスマホをお下がりに渡すことにしました。
とにかくLINEが使えれば、電話もできるし短いメッセージが入れられる。
それだけでいいから使って欲しい。できれば母が好きなレシピを見たり、ちょっとした調べ物や通販の注文なんかできるとさらにいい。
というわけで、LINEを教えてみました。
「私、こういうの苦手だから、一回教えても全部忘れていると思ってよ?」と予防線を張られながら、「そんなことはわかってるよ」とひっくり返しながら、まずはフリックの練習から。
大混乱の予感!?
…いや、そんなこともありませんでした。
もちろん、すぐにできるわけじゃないですが、ちゃんと「『い』を入れるには、『あ』を触って左にすべる!」「『な』を入れるには、『な』を触ってそのまま離す!」なんて呟きながら、意外と上手に操ってました。
これは…意外と、使えるようになる…!?
(この女性はうちの母ではなく、フリー素材です)
そしたら。
実家で母に教え終わって家に帰り、帰宅報告をすると、母からなんとLINEが!
すごいじゃん、やるじゃん!
すごい…じゃん…orz
ええ、痩せなきゃいけないのはわかってるんですよ…ええ…。
母はその後、
「病気で滑舌が悪くなっていたお父さんは、電話をするのが辛かったんだと思う。でも、メールを私のところに送ってきても見ないだろうなって思ってたらしくて(実際メールは私が取っていた)、最期にコミュニケーションがあまりできなくて後悔しているのよね…」
と、思うところを話してくれました。
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とはいえ、一度じゃ憶えないのは、当たり前ですよね。
そもそも機械を怖がっている、しかもあと数年で後期高齢者になるおばさんがやっていることですから。
でも、克服しようとした、その姿は立派かなって思います。
苦手がある人、ちょっとだけ足を前に出してみると、何か世界が変わるかもしれません。
新年の抱負に、ちょっとだけ苦手を得意に帰るおまじないをかけてみませんか?