ルーン文字の意味解説「ラド」

ルーン ルーンの意味解説

こんにちは!横浜・白楽のルーン占い師、八重森るなです。

週一回、エルダーフサルク(一番古い古代ゲルマンのアルファベットである)ルーン文字の意味を解説しています。

私の独断と偏見も混じってしまっているので、純粋な意味が知りたい方は教科書になる本をお読みになることをオススメします。(でも、それほど外れたことは言わない…つもり)

 



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ルーン文字「ラド」の意味

 

ルーン

 

読み方…ラド

対応文字…R

意味…車、車輪

 

古代北欧におけるラド

 

ラドは、「車輪(ひいては車)」を表すと言われています。

 

この時代、当然自動車なんてありませんから、車を引く動力は動物です。

馬車、牛車、それから、猫車なんていうものもあります。

 

猫車って言っても工事現場にある車輪が一個ついた運搬用の手押し車ではなく、本当に猫に引かせている車に乗った神様がいます。

 

北欧神話

 

フレイヤという女神様ですが、この人がめっちゃ美人で、どの神様、巨人も「フレイヤと結婚できたらなあ」みたいに思うほどみたいです。

性格はあんまり良くないんですけれどもねえ…ドレイク(小人)に宝物を作らせるために、「一晩一緒に過ごしてあげても良くってよ(婉曲表現)」みたいなことをやったり、浮気したり。

なんというか、女を武器にしまくっている感じはします(笑)

 

そのほかに、車に乗っているイメージの強い神様といえば、雷神トール。

この人は、ヤギが牽く戦車に乗って戦に出ます。

タングリスニとタングニョーストという2匹のヤギですが、こいつらがもうすっごくて、なんと彼らはトールのお弁当なんです。

トールのご飯の時にはこのヤギ達食べられちゃうんですね。でも、骨と皮だけ残しておけばまた生き返るすごいやつ。

あるとき、トールは仲良しのロキと一緒に巨人退治に行ってこのお弁当を食べるのですが、ロキの好物は「骨の髄」。ヤギの片足の骨から髄をすすっちゃいます。

山羊は生き返ったんですが、足を引き摺るようになります。トール、めっちゃ怒ったとかなんとか。

 

北欧神話

 

まあ、そんなわけで、この当時移動手段で一番早いものは、複数建てにした車だったわけです。

 

 

車輪は丸い、丸いは速い、速いは遠い

 

車輪を発見した人って、すごいなと思いますよね。

転がっていくんですもの。

車輪の起源は新石器時代末(紀元前1000年ごろ、今から約3000年前ほど)らしいです。古代エジプトでピラミッドを作る絵の中にコロに石を乗せて運んでいるのがあると思うのですが、それも車輪として考えられます。

丸いものの上にものを置いて滑らせると、地面に置いて滑らせる時に比べて小さな力でものが動きます。

 

ルーンが発明された紀元2世紀ごろには、当然もう車軸のついた車は発明されていました(コロの時代から1000年経ってますからね)。

いろんな神様が戦車に乗って戦いに出かけます。

 

神様が戦う相手は巨人。巨人の住むところは神様の住むところとまた別のところにありましたから、移動の必要があったわけです。

しかももたもたしていたら攻め込む先の巨人にバレてしまいますよね。さっさと行かなくてはならないです。

 

速い乗り物、それが車

 

そんなわけで、ラドは車輪、車、そしてスピードを表したりします。

猫の車はそんなに速くはなかったと思いますが、猫でも動かせるんだからだいぶ軽やかだったには違いありません。

 

 

現代に例えるなら、やっぱり自動車、電車、自転車などでしょうか。

それから、速いものは大体これになります(後で馬を表す「エオー」という文字も出てきますが、それはまた違う解釈ができます)。

手早く行うこと、時間が早く過ぎること、急ぐことなど…あとは連想ゲームのように、次々とイメージが湧いてくると思います。

 

また、当然ながら車がついているものは遠くへ行けるので、旅行や遠距離の移動などを暗示することがあります。

 

 

自分の中で解釈の幅を広げる

 

以上のようなことから、ご自身の中で「なにがラドに当たるだろう?」ということを考えて、あなたの中の速いものについて考えてみてください。

 

もし「彼に気持ちを伝えたいんだけれども…」という占いでラドが出たら、「早く伝えちゃいなよ!」ってことかもしれませんし、今度行くドライブデートで伝えるといいよということかもしれませんね。

「会社を辞めて独立したい」だったら「いいんじゃない、勢いがあるから独立ちゃいなよ」かも!

 

ここでお話ししたことが全てではありません。

占いには不正解はあるけど、正解はないと言われています。

全く関連のないことを結果として提示するのは「不正解」ですが、今お話ししたようなことから連想をしてあなたの解釈を作り上げてください。

 

正位置と逆位置

 

正位置と逆位置は、採用する人と採用しない人がいると思います。

 

私は、正位置に関しては上記のような解釈から連想の幅を作っていくやり方で読んでいます。

逆位置は、正位置の意味が「機能不全を起こしている(そのルーンが意味することが、なんか不具合があってうまく働いていない)」と捉えます。

 

正位置の意味例一覧

車輪、車、丸いもの、速いもの、早く行う、遠くへ行く、移動、遠距離恋愛、リゾラバ(古)

 

逆位置の意味例一覧

暴走または遅延、恋人との間に距離ができる、感情の制御不能、旅行は控えるべき

 

 

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