こんにちは!横浜・白楽のルーン占い師、八重森るなです。
週一回、エルダーフサルク(一番古い古代ゲルマンのアルファベットである)ルーン文字の意味を解説しています。
私の独断と偏見も混じってしまっているので、純粋な意味が知りたい方は教科書になる本をお読みになることをオススメします。(でも、それほど外れたことは言わない…つもり)
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ルーン文字「ソーン」の意味
読み方…ソーン
対応文字…th
意味…棘、巨人
古代北欧におけるソーン
ソーンは、「巨人」を表すと言われています。
「フェオ」のところで書きましたが、何もないところから最初に生まれたのは巨人の「ユミル」でした。そして、アウズフムラが舐めた岩から一番最初の神、ブーリが現れます。
そして、巨人と神は、それぞれの増え方をして、種族を形成します。
「進撃の巨人」っていう漫画があるじゃないですか。
あれは北欧神話をベースに描かれています。
壁の外側にいる巨人が、人間を食べるために襲ってくるという話だったと思うのですが、実際の北欧神話ではどちらかというと巨人が神に襲われる対象だったと…読んでいるとそうとしか思えなかったりします…。
だって、北欧神話のヒーローの一人、トールという神様は、別に何をされたわけでもないのに巨人の住んでいる場所までわざわざ出向いて巨人退治をします。
巨人退治が生きがいみたいな感じ。
巨人は、そんなに悪いことをしているわけではないのに、なんだかかわいそうです…(^^;;
一説には、巨人は、北欧神話の神様が信仰される前にあった土着の神様の姿ではないかとも言われています。
後年北欧神話がキリスト教に成り代わられていくように、北欧神話も土着の神様を追い払って神話体系を作る必要があったんですね。神話っていうのは、ただのロマンチックなお話ではなくて、信仰ですから。信仰は、当時は間違いなく政治と深く絡み合っていたわけですから。
人民を統治するのに信仰は欠かせなかったわけですね。
そんなわけで勝手に悪者扱いされて、勝手に殺されて、勝手にヒーローの獲物になってしまっている感のある(私だけが感じるんだろうか…?)巨人ですが…巨人、と言っても、神様と結婚して子供ができるくらいの大きさだったようなので、そんなに大きさが変わるわけではありません。ひょっとしたら巨人って北欧の背の高い民族である原住民たちの姿だったのかもしれませんね。
ともかく、その人達は、当時の神話体系にとっては脅威だったわけですね。彼らが何をしようともしまいとも。別の信仰を持つ彼らに今までの生活を送ってもらっちゃったら、統率が取れない。
そんなわけで攻撃していたのかもしれません。
そこにある邪魔なもの
巨人は話が通じないわけではありませんでした。
なんなら、巨人の娘に恋をした神が娘を拐かしに行ったりとか、逆に美しい女神を巨人がお嫁さんに欲したり、そんなこともあったみたいですね。
神様の方が巨人を騙すことは結構ありますが、巨人は神様に頼まれごとをするとちゃんと履行してくれます。神様のお住まいであるアスガルドという土地の柵が壊れちゃった時には、報酬をもらう約束で直してあげました。でも、神様サイドに騙されて、一文ももらえずに最後には退治されちゃうんですよ…。
こんな「いると厄介なもの」「邪魔者」である巨人。そして「何をするか分からない脅威」でもあったであろう(神様サイドから見たらね…)巨人。
イバラの垣根をどう乗り切るか
それと同じように、棘というキーワードも見ることができます。
これはイバラなどの垣根を想像してもらえればいいかなって思うのですが、トゲトゲでとてもその内側に侵入できません。
ちくちく痛くて大変です。
でも、イバラの垣根はどこまでもどこまでも続くでしょうか?
どこかで途切れますよね。
その途切れたところから中へ侵入できるかもしれません。
イバラは植物ですから、刈り込んでしまえは侵入ルートができるかもしれません。
邪魔には邪魔なものなのですが、もうちょっと時間を待ってみたり、回り込んでみたり、何かをすると災難を避けることもできると思うのです。
巨人だって、話せばわかります。
これが出たからって、何かに邪魔をされてことが進まないとか、痛い思いをするとか、そんなふうに考えすぎる必要はありません。
これが出たら、自分でその対応策を考えると答えがちゃんと出てきますよ☆
自分の中で解釈の幅を広げる
以上のようなことから、ご自身の中で「なにがソーンに当たるだろう?」ということを考えて、あなたの中のトゲ(または巨人)を想像してみてください。
会社のお局様?近所のよく吠える怖い犬?それとも、自分自身の「あれはやっちゃダメだ」というストッパーみたいなものかもしれませんね。何があるでしょうか…。
ここでお話ししたことが全てではありません。
占いには不正解はあるけど、正解はないと言われています。
全く関連のないことを結果として提示するのは「不正解」ですが、今お話ししたようなことから連想をしてあなたの解釈を作り上げてください。
正位置と逆位置
正位置と逆位置は、採用する人と採用しない人がいると思います。
私は、正位置に関しては上記のような解釈から連想の幅を作っていくやり方で読んでいます。
逆位置は、正位置の意味が「機能不全を起こしている(そのルーンが意味することが、なんか不具合があってうまく働いていない)」と捉えます。
正位置の意味例一覧
目の前にある邪魔なもの、危険、滞り、ストップをかけるもの、今は動かない方がいい、回り道の必要性、やりたいことが進まない、赤信号
逆位置の意味例一覧
自分の中か湧き上がる不安、自分を不安でがんじがらめにしてしまう、自分で引き起こす失敗、じっくり自省してみる、慎重な判断
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