こんにちは!横浜・白楽のルーン占い師、八重森るなです。
週一回、エルダーフサルク(一番古い古代ゲルマンのアルファベットである)ルーン文字の意味を解説しています。
私の独断と偏見も混じってしまっているので、純粋な意味が知りたい方は教科書になる本をお読みになることをオススメします。(でも、それほど外れたことは言わない…つもり)
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ルーン文字「マン」の意味
読み方…マン
対応文字…M
意味…人間
最終戦争「ラグナロク」
北欧神話のクライマックスは、「ラグナロク」と呼ばれる最終戦争です。
ラグナロクは日本語に訳すると「神々の黄昏」なるわけのわからない言葉になるのですが、元々この言葉は「神々の運命」という意味だったんですって。この先神々が滅亡していく運命を指したものなのですが、誤記誤訳によって神々は謎に黄昏てしまうことになりました(^^;;
そう、神々は黄昏ている暇はありませんでした。
ことの始まりは、力があるくせして悪戯者でみんなを困らせていたロキが、悪戯の度を越してしまったことです。
光の神でみんなから好かれていたバルドルという美男子の神様は、あるとき「誰からも傷つけられない存在」になります。どうやったかというと、バルドルの母フリッグが「私の息子を傷つけないと誓ってください」って世界中のものに(それこそ、物質である石などにまで)誓わせたんですね。
でも、フリッグはミスをしてしまいます。
生えたての小さな宿木の若木に、この誓いを立てさせそびれてしまうんです。
ロキは、その宿木を使って、バルドルを死なせてしまいます。
元々人気者のバルドルを、ロキは羨ましく思っていたのでしょうね。
さらに、世界の全てのものが泣けばバルドルを生き返らせてあげるって地獄の女王ヘルが条件を出してあげたのに、たった一人泣かなかった老婆がいました。
それは、ロキが化けた姿でした。
よって、バルドルは死の国から戻ることができませんでした。
そんなこんなでロキは神々の怒りを買いまくり、悪戯のつもりでやったロキは逆ギレして巨人を率いて神々に戦いを挑みます。
(巨人もいちいち神々の面倒に巻き込まれて迷惑な話です…)
その戦争の中で、炎の国ムスペルヘイムに住む巨人スルトが放った炎で世界は焼き尽くされ、神も巨人も人々も、世界の全てが焼き尽くされてしまうのです。
ラグナロクからの再生
しかし、何も無くなったと思われていたところには、たった二人の男女が生き残りました。
リーヴとリーヴスラシルという名前です。
この二人はやがて、新しい世界の人間の始祖となります。
そして、神々の中にも数人の生き残りがいました。
この神様達と、死の国から蘇ったバルドルが、新しい世界を築いていくのです…というところで、北欧神話が終わります。
現在の私たちとマン
北欧神話でのラグナロクは、新しい時代に移る段階で、昔の信仰を捨てたor縮めた姿ではないかと思います。
こんな、今まで信仰していた神様を軒並みみんな殺してしまうのは、新しい時代…古代北欧におけるキリスト教文化の流入(≒北欧神話を捨てさせられること)があったからでしょう。新しい神様もほんの少数しか残りませんでしたし、これは唯一神信仰に移行するステップだったのではないかと…(ここら辺妄想です。スミマセン)
かといって、人間と神が共に生き残ったということは、神がいないと人間が生きられないのと共に、人間がいないとまた神という存在も意味をなさなかったのでしょう。
日本人は「無宗教」という人が多いですが、その実「何かの宗教に属していない」だけで、古代北欧と同じく日本にも多くの神様がいて、山を見れば偉大だと思うし、食べ物を粗末にしてはいけないと思うし、日本人も多神教の世界で多くの神様に愛されて生きているのだと思います。
古代北欧との共通項、感じませんか?
自分の中で解釈の幅を広げる
以上のようなことから、ご自身の中で「なにがマンに当たるだろう?」ということを考えて、人間というものについて考えてみてください。
自分だけでなく、他の人間…「他者」についてもです。
マンという文字をよく見てみてください。
ウィンが2個、向かい合って並んでいるように見えませんか?
満足した二人が、どちらかに寄りかかるでもなくスクッと自分の足で立っている。
そんな様子を想像してみてください。
ここでお話ししたことが全てではありません。
占いには不正解はあるけど、正解はないと言われています。
全く関連のないことを結果として提示するのは「不正解」ですが、今お話ししたようなことから連想をしてあなたの解釈を作り上げてください。
正位置と逆位置
正位置と逆位置は、採用する人と採用しない人がいると思います。
私は、正位置に関しては上記のような解釈から連想の幅を作っていくやり方で読んでいます。
逆位置は、正位置の意味が「機能不全を起こしている(そのルーンが意味することが、なんか不具合があってうまく働いていない)」と捉えます。
正位置の意味例一覧
人間(注:男性だけでなく)、自己、他者、依存しないで存在する自分と相手、社会性
逆位置の意味例一覧
信頼できない相手、自分が理解できない、依存、悪い仲間、社会性の欠如
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