こんにちは!横浜・白楽のルーン占い師、八重森るなです。
週一回、エルダーフサルク(一番古い古代ゲルマンのアルファベットである)ルーン文字の意味を解説しています。
私の独断と偏見も混じってしまっているので、純粋な意味が知りたい方は教科書になる本をお読みになることをオススメします。(でも、それほど外れたことは言わない…つもり)
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ルーン文字「ティール」の意味
読み方…ティール
対応文字…T
意味…戦の神チュール
古代北欧神話とティール
この「ティール」とは、軍神チュールを指すと言われています。
微妙に神様の名前と文字の名前が違うところがミソです。どうしてそうなったのかはわかりません。だって古代のことですもの。
チュールはルーン文字ができる前から信仰されていて、ルーン文字をお守りとして使うときにもしっかりとその存在を示していました。
このブログでも何回も出てきている、北欧神話の中の一編「シグルドリーヴァの歌」には、次のような記述が載っています。
勝利を望むならば、勝利のルーンを知らねばなりません
剣の柄 え の上か、血溝の上か、剣の峰に彫り、 二度チュールの名を唱えなさい。
信じる女に裏切られたくなければ、麦酒のルーンを知らねばなりません
角杯の上に、手の甲に彫りなさい。
爪にニイドのルーンを記しなさい。
オーディンに仕える戦乙女ワルキューレであるシグルドリーヴァが、勇者シグルズに助けてもらったためにお礼としてルーンのおまじないを教えたんです。
その中に、「勝利のルーン」という言葉と「チュール」が登場します。
チュールは軍神。軍神のシンボルであるところの「勝利のルーン」を剣に彫りつけてチュールに祈ると、戦いに勝てるというおまじないですね。
戦いの神様の意味
戦いに強い人は、単に剣が上手だとか腕っ節が強いとか、それだけではダメなんですよね。
まして、軍神ともなろう神は、たくさんの軍勢を率いています。ただ腕っ節に任せて突っ込んでいくだけでは軍を無駄に消耗させてしまうことになります。
戦うためには、将は、地の利を得て、敵軍の状態を観察し、自軍の消耗状態や得意分野のことを思いながらどう攻めるか考えることが必要になりますよね。
ティールが示す「戦いへの勝利」は、そうした包括的な戦いについての勝利です。
体だけでなく、頭も使わないと、戦いには勝てないのです。
現在の私たちとティール
日本にいる私たちは、そんなに本当の戦い=戦争に直面することはないと思います。
あったとしても、テレビやゲームの中でくらいじゃないかしら。
何がどうということではありませんが、とりあえず命を取られるレベルの戦いは少ない国だと思って住んでいます。
でも、「戦わなくてはならないこと」ってあると思います。
例えば、受験戦争とかね。私も一応、剣の代わりにペンを持って砲弾の中生き延びてきましたよ。
その際に、私たちに必要なのは、闇雲に突っ込んでいくことではなくて、事前の準備と戦略だったはずです。
私は、残念ながら数学ができませんでした。その代わり、国語は通っている塾でトップを取るほど得意でした。
そうしたら、国語を生かした戦略を立てるのがいいですよね。まあ、興味の範囲の文系だったのでちょうど良かったとも言えるのですが。
そういう戦い方の「戦術」と「戦略」を両方備えてこその「ティール」なのです。
自分の中で解釈の幅を広げる
以上のようなことから、ご自身の中で「なにがティールに当たるだろう?」ということを考えて、自分にとっての戦いについて考えてみてください。
あなたはどんな戦いをしてきましたか?
もちろん受験だけではないはずです。人間関係かもしれないし、恋愛かもしれないし、仕事で戦っている人も多いと思います。
そのときに、あなたの中のチュールはどんなふうに指揮を取ってくれていますか?
ここでお話ししたことが全てではありません。
占いには不正解はあるけど、正解はないと言われています。
全く関連のないことを結果として提示するのは「不正解」ですが、今お話ししたようなことから連想をしてあなたの解釈を作り上げてください。
正位置と逆位置
正位置と逆位置は、採用する人と採用しない人がいると思います。
私は、正位置に関しては上記のような解釈から連想の幅を作っていくやり方で読んでいます。
逆位置は、正位置の意味が「機能不全を起こしている(そのルーンが意味することが、なんか不具合があってうまく働いていない)」と捉えます。
正位置の意味例一覧
戦いに挑む、戦術と戦略、戦いに勝つ、挑戦する、乗り越える
逆位置の意味例一覧
負ける、戦略の見直しを迫られる、後退りをする
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