こんにちは!横浜の占い師、八重森るなです。
今回から、アングロサクソン・ルーンについて解説していきます。
過去にこのブログで解説していた「エルダーフサルク」と呼ばれる24文字+1(空白)に、新たに7文字足されます。
ダエグ(ᛞ)まではエルダーフサルクの中に入っていた文字です。
その下、下から2番目のラインの右2個と一番下のラインが、今回解説していく「アングロサクソン・ルーン」として増える部分です。
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アングロサクソン・ルーンの成り立ちは、ゲルマン人達がヴァイキング行為をするようになった8世紀ごろにあります。
エルダーフサルク(24文字+1空白)ができたと推定されているのが2世紀ですから、だいぶ経ってからです。
ヴァイキングとはゲルマン人達による武装船団です。なんだか略奪ばかりしている怖い人たちみたいなイメージがありますが、どうやらそうではなくて、必要な時は略奪行為もしたものの、多くは交易を目的としていたようです。
一説によると、気候変動で北の方の地域が寒くなり、農漁業に影響が出るようになった、だから温暖な地を求めて海に繰り出していった、という話みたいです。
そうした土地を奪いはするものの、奪った後は定住したり、農業を営んだりしていたみたい。
ブリテン島(イギリス)に渡ったゲルマン人達は、当地の人々と交易をしたり、交流をしたりするわけですが、当地にいたアングロサクソン人達の発音には、今まで使っていたルーンでは文字数が足りませんでした。
「アングロサクソンルーン詩」というものが残されています。
文字に意味が加えられ、おそらく文字を覚えるために作られた詩だと思います。
「『あ』はありさんの『あ』」「『い』はインコの『い』」みたいなものですね。
もっと長く、2〜5行の詩になっているのですが。
そこには、29文字のルーンの意味が記載されています。5文字増えていますね。
そこまでは、ルーンの意味もちゃんとわかっています。樫だとか、墓だとか、意味がついています。
しかし、現在アングロサクソンルーンとして扱われるのは33文字(+1空白)。
残りの4文字はなんでしょう?
(左から2番目の文字は左から1番目の文字の異体字)
これらは、碑文には見られる文字なのですが、まれにしか見られません。1回しか出てこなかった文字も含まれます。
資料が少なすぎて、その文字がどういう意味で使われていたのか、実はわかっていないんです。
ある程度予想して、こういう意味だったんじゃないかなってことにはなっていますが、実はどんな意味なのか本当のところはわかっていない…ロマンですね。
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そんなわけで、ゆっくりと、アングロサクソンにわたって変わった・増えたルーンについて今後お話ししていこうと思います。
よろしくお願いします。
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