方向音痴の脳の中。

るーなん日記

あろーは、ルナ姐だよ。

占い師のメンタル話だよ。
ココロが辛くなったときに、参考になれば嬉しいな。

◇◆◇

あたしはひどい方向音痴だ。
Googleマップが入っているスマホを取り上げられたら、大海原に救命ボートで投げ出された気分になる。

先日、iPhoneの故障で表参道のApple Storeに一人で行ったのだけど、修理に1時間かかると言われた。
横浜引きこもりの私が、見ず知らずの表参道に放り出されたのだ。

◇◆◇

夫は知らない街でも結構歩ける。
「なぜわかるの?」
と聞いてみたら、別に鳩みたいな異能を持っているわけではない、と彼は言う。

「東京なら、山手線の内側か外側かを基準にする。横浜なら、海がどっちかを基準にする。頭の中に大まかな地図があり、基準がわかれば東西南北のおよそがわかる」

理屈で考えて歩いていると言うが、私からしたら立派に異能だ…!

同じ道を歩いても、

彼は「郵便局の角を右に曲がった。右手にタワーマンションがあった。突き当たりを左に曲がった」みたいに考えているらしい。そして覚えている。1度目は地図を見ても、2度目は記憶を頼りに行ける。

あたしは「郵便局だー(忘れる)。(角を曲がるのは夫について行くだけなので覚えてない)タワマンだー高いなー、あ、植え込みにツツジ咲いてたー(忘れる)。なんか壁画があるー楽しいー(忘れる)。あー向こうから野球選手の◯◯に似てる人来たー(忘れる)。(角を曲がるのは夫について行くだけなので覚えてない)」
…つまりなんにも覚えてない。

◇◆◇

自分の記憶しか頼れない表参道では、とにかく歩いた道を記憶するのに全神経を集中した。
まっすぐ戻ればいいように歩いたが、カフェにたどり着いてお茶して、戻るときに
「あれ…交差点渡ったっけ…」
と相成った。まったくこれでは大通りストレートの道が迷路になるわけである。

道を歩くときに、道端のいろんなものに気を取られて、肝心の道を覚えていない。
だからこその道端の出会いは楽しくて、花が咲いていたり、空が青かったり、そういう幸せを満喫できるのだが。

方向音痴の私は、ぼんやり楽しく歩いている。
世の中、あたしみたいなのも多少はいるんじゃないのかな。どうなのかな。
不便ではあるけど。

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